日本シリーズ総括

楽天が勝ったというより、東北再生のパワーが勝ったというべきでしょう。
東北全体のパワーが楽天ナインを後押ししたことは間違いありません。

第６戦で田中将大を打ちこんで勝った時、
多くの巨人ファンは「これでＶ２いける！」と思ったでしょう。
その勢いを消してしまうほど東北パワーが巨人を飲み込んだ。そうとしか思えません。

阿部慎之助は２２打数２安打。打率１割にすら届かず、打点は犠牲フライの１のみ。
阿部慎之助の打席で何度もチャンスが訪れましたが、
１度もタイムリーヒットを打つことが出来ませんでした。

打てるあまい球は何球もありました。それを仕留めることが出来なかった。

阿部は「力のなさを痛感」と言ったようですが、
技術的な問題以前にマインド面で問題があったのではないでしょうか？

この日本シリーズは、巨人ナインの多くは平常心で戦っていなかったような気がします。
日本シリーズだから、平常心でプレイをしろと言っても無理でしょうが、
それにしても巨人ナインのマインドはおかしかった。

投手に関して言うと、大切なのは先発投手ということを再認識された日本シリーズでした。
楽天は５人先発して、その役割を果たせなかったのは１人だけ。
４人はしっかり役割を果たしました。

巨人は４人先発して、その役割を果たせたのは２人。
内海と菅野は素晴らしい投球をしましたが、杉内とホールトンはひどい内容でした。

山口、マシソン、西村という強力なリリーフ陣がいても、
先発が試合開始早々に崩れていては勝機がありません。

巨人の来年の課題は強力な先発投手の育成でしょう。
この日本シリーズで登板して好投した左腕・今村には特に期待したいです。

そして、今年は不本意な成績だった澤村と宮国。
この２人には、本来の自分の投球を取り戻してほしいです。

澤村は昨年チームを救ったＣＳ第４戦の力投を思い出してほしい。

打線のキーパーソンは、坂本と亀井だと思います。
今年の坂本の成績にがっかりしている巨人ファンは多いでしょう。
３割３０本１００打点は残せる選手です。今年の悔しさをバネに飛躍してほしいです。

亀井はレギュラーに定着してチームを引っ張る存在になってほしいです。
第１戦でチームを救うファインプレーをしましたね。
攻走守、すべて一流の選手です。
２００９年、５番に定着して活躍した時のことを思い出してほしい。

２０１３年は終わりました。
２０１４年の戦いは厳しいものになるでしょう。
「闘魂こめて」がんばれ、巨人軍！

タグ：阿部慎之助 日本シリーズ2013